文芸酒場 双月亭

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星空

寝る前にホットミルクを一口。
ずっと前から続けている習慣です。

「今日も星空が綺麗だなぁ」

---

私は闇を恐れています。
もっとも、他の「人」はどう思うか、そこまでは解らないけど。

魔法使いである私は、夜の闇を振り払うため、毎夜の如くIn Lorと呟いていました。
光の差し込まない、深き洞窟に赴く時もそうでした。
(ランタンでいいんじゃないかって?---アーチャーでもある私には両手を空ける余裕はありませんよ)

そんな時、風の噂でこんな話を耳にしました。

「夜目が利く、エルフと言う種族がいる」
「人間からでも、儀式を行えばエルフに転生できるらしい」

悩みました。
「人」として生を受けた私が、「人」としての一生を終えてまで転生すべきなのか。

-でも、闇を振り払えるなら

決心しました。
ライキュームに赴き、通過の儀式を行い、再び戻り、身を清め、その時に備えました。

「人としての生を捨て、新たなる道を歩むことになるが、本当に良いか?」

その問いに対し、私は若干震えながらも「はい」と答えました。


・・・もう1年も前のことです。
エルフになってから、暗闇を恐れることはなくなりました。

でも、同時に失ったものもありました。
「闇の中の光」です。

光無くして闇は生まれず。逆もまた真なり。

あれほど有難いと思っていた町の灯火が、光の魔法が、その全てが「無いも同然」になってしまいました。
時々、遠眼鏡でトランメルとフェルッカの月の光を眺めることでしか、「光」を感じることができなくなっていました。


でも、意外な所に「光」はありました。
そう、足元に。
「灯台元暗し」とはよく言ったものです。


双月亭応募イラスト


現在、居を構えるマラスは、エセリアル虚空間と言う場所に浮かんでいるらしく、いつでも満天の星空や星の海を見ることができたのです。
・・・たぶん、星空と星の海との境目なんて無いと思いますが。


ルナの、まるで闇を振り払うかのような明るい外壁。
アンブラの、まるで光を振り払うかのような暗い外壁。


でも、私には、マラス全体が「闇の中の光」に見えるのです。

---

ホットミルクを飲み終え、床に就いていつも考えること。

「明日も一日、良い夜空が見えますように」


Fin.


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こちらのイラストと文章は、当店のお客様Miaさんから、『マラスとは何か?』調査報告として頂いたものです(著作権は描き手の方に帰属しますので、無断転用はご遠慮下さい)。


かつて宮廷魔術師として名を馳せ、シャドーロードとの戦いの中で命を落としたクレイニンがその著書『シャードの観測』の中で、「マラスとはダーク・ファセットである」と述べています。クレイニン亡き今ではその真相は不明であり(だからこそ、我々が調査を行っているのですが)、マラスが暗黒の世界であるかどうかは分かりません。

しかし、闇の世界と思われているマラスにも星の海があり、そこに光を見出す人もいるのです。たとえダーク・ファセットと呼ばれようとも、そこに生きる人々がいます。世界を知るには高名な学者の見解も重要ですが、このような市井の人々の「生の声」もまた、大事なのではないでしょうか。

双月亭では引き続き、マラスに関する調査を募集しております。学術的な論文だけでなく、マラスに伝わる人達の生活の一コマや戯れ歌、民話などでも構いません。どんな小さな題材でも結構ですので、どんどんお送り下さい。UO本形式にまとめて下さった方は双月亭のポストに投函して下されば結構ですし、イラスト形式でご投稿下さる場合は、当サイトのメールアドレスまでご送信下さい。たくさんのご応募、お待ちしています。

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