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『マラスとは何か?』読書会&座談会レポート

ライキュームからの依頼でマラスに関する書籍や絵画などを募集した結果、たくさんの作品が集まりました。その本を元に4/20に開催されたイベント「『マラスとは何か?』読書会&座談会」の様子をお伝えします。


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まずは開会の挨拶とマラスに関する情報についてのおさらいを。
マラスに関する公的な記述は、こちらに記されている通りです。
ただし、これではあまりにも記述が少なすぎて、推測する事も容易ではありません。
参加者の皆さんの意見を聞いてみましょう。


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テキストを読みながら出た意見として、「マラスはブリタニアの民が漂着して住み着き始めたというが、明らかにブリタニアの文化ではないものが数多く見られる。これは先住民がいたという証ではないだろうか」という意見が上がりました。

では、その人々はどこから来たのかというと、モンデインの持つ不死の宝珠が砕けた際に、世界から分断された人々であろうとの事です。確かにハートウッドのエルフ達はそうやって世界から分断され、その後ポータルの復活によって再びブリタニアへと帰還しております。マラスにも同じような歴史があったとしても、不思議ではありません。


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また、別の議題として、「星の海とは何なのだろうか?」という疑問も上がってきました。
星の海といえばマラスが真っ先に思い浮かびますが、ロストランド蜘蛛城の最深部にも存在しますし、近年発見されたアンダーワールド内部にも、その姿は確認されています。星の海とは一体何なのでしょうか。


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これに対する一つの回答として、「星の海は、『人間が踏み入れてはいけない場所』である」という仮説が生まれました。確かにマラスに限らずあの空間には通常の方法では侵入出来ません。煌めく星の海は、人類にとっては触れてはいけない禁忌の場所なのでしょうか。確かに集まった本の中にも、そのような記述は見られました。

しかし、別の方から衝撃発言が。

「私、あの星の海に行ったことあるよ」

詳しく話を聞いてみるとそう、確かにありました。
マラス大橋が分断されて二人の恋人が離れ離れになった時、光の橋が架けられました。
光の橋がその効力を失った事に気付かずにそこに踏みとどまっていた者は……
そう、星の海の真っ只中にいました。
その時の感想を聞いてみると、「意識はあるけど、ただただ落下していくような感覚だった」そうです。


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気がつけば予定終了時刻の12時になっていました。
テーマがあまりにも大きすぎて2時間ではとても語り尽くせませんでした。
しかし、このような機会を通じて皆さんが世界に対する疑問を持ってもらえたら。
そして疑問に対する何かしらの仮説を唱え、さらにそこから思考を推し進める事ができたら。
それだけでも本企画を開催した意味があったと考えております。
ご参加下さった皆様、ありがとうございました。

応募して下さった作品については、現在は双月亭屋上にて展示しております。
毎週火曜日の営業時間にお越し下されば、閲覧出来るようにしますので、その際にお申し付け下さい。

最後に、作品の一覧と簡単な書評を掲載しておきます。
少々長くなっておりますので、下の【続きを読む】をクリックしてご覧ください。
【『マラスとは何か?』応募作品一覧】

タイトル/作者名(順不同、敬称略)
*簡単な書評と解説を掲載しておきました。

「マラスの危険生物」/D.Creatures

ブリタニア本土とは風景も生態系もまるで異なるマラス。そんな世界に住む生物の中でも特に人類に対して敵性を持った生物を取り上げ、彼らの生態を詳細に描いた文献。はじめてマラスに足を踏み入れて命を落とした者達の尊い犠牲があってこその、貴重な資料といえるだろう。

「Umbla」/マラスむかしばなし


アンブラに伝わる街の由来を描いた民話。アンブラの外周にある星の海(堀)はどのようにして築かれたのか。謎に思われた人も多いだろう。あの堀は住民の手によって築かれたのではない。実は街の方が……

「Border of Shootingstar」/ Ake Eta VII

かつてマラスにのみ存在した、「アイテムが星空を駆け巡る」という謎の現象。観測者達は「マラス流星拳」と名付け、その調査に全精霊を賭けた。本書はそんな人々の足跡を記した物語である。

「ウォータースパウトに呑まれた犬 ①②」/ Doug the Dog

ブリタニアの学者の中でもごく一部にしか知られていない、いや彼らとて推測で語っているに過ぎないであろう「天空のマラス」。そんなマラスを目指したのは、ただの犬。「虚仮の一念」よりもさらに貧弱な存在である一匹の犬が天空を駆ける事を目論見、そして成功したという物語である。マラスに伝わる民話の一つだろうが、豊富な文献と洞察力に裏打ちされた内容は、犬の口を借りて作者が後世の人々に何かを伝えたかったのかもしれない。

「我々が発見する前のルナ」/ Islladan

ブリタニアの民が訪れる以前より、マラスには先住者がいた。彼らは今我々が目にしているマラスとは異なる文化や生活様式を持ち、そこに暮らしていた。当時を知る元馬丁の少女から丹念に聞き取り調査を行い、住民の生の声を記した良書である。

「Stary Sky」/ Mia

生来の暗視能力を持つエルフ。ごく一部のヒューマンの中には彼らの血をひく者も存在し、その力を求めてエルフに生まれ変わる者もいるらしい。しかし、得る事と失う事は、ある意味では表裏である。失った闇を懐かしみ渇望する者がマラスに見出したのは何だったか。(本書には挿絵もあり)

「星の海の船」/ kuniko

マラスの民は、「死が訪れた者は船に乗って星の海へと漕ぎ出して行く」という一種の民間信仰があるらしい。それは先祖代々そのように言い伝えられているようで、おそらく今後も伝えられていくのであろう。星の海を畏敬の念で見るマラスの民の心境がうかがい知れる貴重な資料である。

「The Paladin」「The Necromancer」/ Seiren


本書はかつて対立構造にあったパラディンとネクロマンサーに伝わる伝承である。それぞれの立場から世界を描いた作品なので伝わる内容が異なるのは、ある意味当然である。彼らは何故対立していたのか、その謎を解くヒントに成り得るかもしれない作品。

「Dark Facet 上下」/IZ-Mottie


クレイニンの著作を読んだ上で実際にフィールドワークを行い、「足で稼ぐ」事を厭わずに現地調査を行っているのがよく分かる作品。理論と実践のバランスがよくとれており、マラスに関する論文としては最高峰、といいたい所だが、所々に首を傾げるような風習があるのは、作者一流のジョークかもしれない。というか、ジョークだと思いたい。


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